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茨城県内6地点で猛暑日最多 6~8月 筑西やつくば、龍ケ崎 平年比1.99度上回る

県内では今夏、厳しい暑さが続き、街中では日傘を差したり汗を拭ったりする人が見られた=7月22日、水戸市南町
県内では今夏、厳しい暑さが続き、街中では日傘を差したり汗を拭ったりする人が見られた=7月22日、水戸市南町


茨城県内は今夏(6~8月)、記録的な暑さが続き、筑西やつくば、龍ケ崎など県内6地点で、最高気温が35度以上となる猛暑日の日数が過去最多となった。筑西市は24日、つくば市は20日あった。最高気温は6月に大子町で今年初めて35度を超え、7月には古河市で県内の観測史上初めて40.0度を記録した。

気象庁のアメダス観測データ解析によると、今夏の県内平均気温は平年を1.99度上回った。

水戸地方気象台によると、大子町では6月14日に最高気温35.1度を記録し、今年初の猛暑日となった。北茨城市では7月30日、同月の観測史上最高となる35.3度を記録した。

県内で6~8月の92日間に猛暑日の日数が過去最多となったのは筑西市やつくば市のほか、龍ケ崎市(18日)、鹿嶋市(12日)、下妻市(11日)、北茨城市(2日)の計6市。最も多かったのは古河市で28日だった。

今夏の猛暑について、茨城大基礎自然科学野の若月泰孝准教授は「昨年と同程度の高温の夏」と指摘。猛暑の要因については「地球温暖化だけで説明することは困難」と語り、日本周辺を太平洋高気圧が長期間覆ったことに加え、「黒潮が北側へ蛇行したことが影響している」と推測した。

黒潮蛇行は北日本から東日本の太平洋側で昨年から見られる現象。暖流が広がって海面水温が上昇すると海風も暖かくなり、本来は海風で涼しくなる太平洋側の地域でも、高い気温が続いたと指摘した。

同気象台によると、9月以降も平年より高い気温となる可能性が高いとして、引き続き熱中症や天候の急変などに警戒を呼びかけている。



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