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古民家改装、海の民宿 鹿嶋で6日オープン 三輪さん夫妻 「人のつながり大切」 茨城

古民家を改修し、1棟貸しの民宿をオープンさせる三輪大さん・綸子さん夫妻=鹿嶋市下津
古民家を改修し、1棟貸しの民宿をオープンさせる三輪大さん・綸子さん夫妻=鹿嶋市下津


茨城県鹿嶋市に移住してきた夫妻が、かつて民宿だった空き家の古民家を改装し、新たな1棟貸しの民宿として同市の下津海岸近くに、6日にオープンさせる。屋根の張り替えや壁塗りなど、できることは全てDIYで進め、完成まで約1年10カ月を要した。2人は「宿泊する人たちと会話を楽しみ、鹿嶋の魅力や人を伝えられるような宿にしたい」と話している。

宿のオーナーは三輪(みわ)大(まさる)さん(29)=東京都出身、綸子さん(28)=茨城県常陸大宮市出身=夫妻。空き家活用の発想は、2人で行った2019年の世界一周旅行がきっかけだった。インドなど計44カ国を巡る中で、日本以外でも空き家問題があることに気付いた。合わせて、宿泊者らと家庭的に交流する宿の心地よさも体感し、「日本で人のつながりを大切にするような宿を提供したい」と考えた。

だが、帰国後の拠点探しには苦労した。千葉や神奈川、群馬などにも足を運んだ。その後、学生時代に大さんが水上スキーで、綸子さんがライフセーバーとして鹿行地域に来ていたことが縁で、海がある鹿嶋を選んだが、物件はなかなか見つからなかった。

市内を回ると、空き家らしい物件は多いと感じたが、不動産屋に出ている物件はわずかだった。「ならば直接見つけるしかない」と考え、自転車に乗って自分たちで物件を直接探し、たまたま現在の物件にたどり着いた。

見つけた物件は既に3年以上空き家の状態で老朽化が進んでいたが、できるだけ自力で補修した。友人や地域の人々らの応援も多く受けた。一方で、ふすまなど使用可能なものは、そのまま生かし、古民家の雰囲気を残した。

宿の名は「coyado」に決めた。由来は小宿や古宿のほか、「共に」を意味する「co」を宿に付けることで、宿泊者と共に楽しく暮らしていくような宿を目標に掲げた。

売りは海が近いこと。2人は「とても朝日がきれい。空の広さを味わってほしい」と口をそろえる。

利用は1日1組限定。最大6人利用可能。問い合わせ・予約は、https://coyado-yado.studio.site



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