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茨城・行方市、ロケ支援35作品 昨年度FC事業 経済効果推計1600万円 学校跡地など需要高く

映画スタッフや出演者への炊き出し準備を行う行方市食生活改善推進員のメンバーたち=同市内(同市提供)
映画スタッフや出演者への炊き出し準備を行う行方市食生活改善推進員のメンバーたち=同市内(同市提供)


映画やテレビドラマなどの撮影を支援するフィルムコミッション(FC)事業で、茨城県行方市は8月28日、2023年度の市内ロケ支援作品数が35作品になったと発表した。22年度の37作品に次ぐ多さで、経済波及効果推計額は約1600万円に上った。

行方市FCは18年3月に設立され、市内ロケ支援作品数は、当初、年間3~16件だったが、22年度に過去最高となる37件を記録した。6年間で支援した作品数は104作品で、市担当課は「市内にはロケ需要の高い学校跡地や医療施設、歴史的建造物などがある。ボランティアによる炊き出しや市民のエキストラ出演などでも支援しており、これらが撮影関係者らに浸透してきた」とみている。

現代の女子高校生と特攻隊員の切ないラブストーリーを描いた映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は、ロケ支援作品の一つで、23年4月上旬から約1カ月間、旧北浦三育中学校の校舎やグラウンドに設置されたオープンセット、旧玉造小学校のグラウンドなどで撮影された。

撮影の合間には、行方市食生活改善推進員による炊き出しが行われたほか、特攻隊の出撃シーンでは国旗を手にした市民がエキストラ出演した。また、空襲により街が炎に包まれるシーンでは、ロケセットに火を付けて撮影するため、市消防団が撮影に立ち会った。

今年も順調に推移しており、「相談件数も多い。過去最高の37作品を上回るようにロケ地としての行方市をPRしていきたい」(市担当者)としている。同市は、市民エキストラや市民からの撮影候補地を随時募集している。問い合わせは市フィルムコミッション(電)0299(72)0811。



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