茨城県東海村で3歳女児を洗濯機に閉じ込めて動かしけがを負わせた事件で、逮捕監禁致傷などの罪に問われた同村舟石川、無職、舛井英明被告(31)の判決公判が6日、水戸地裁で開かれた。薦田淳平裁判官は「厳しい非難を免れない」として、舛井被告に懲役2年6月、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。

判決理由で薦田裁判官は、女児が全身に多数のけがを負わされた点を挙げ、「(女児が)感じた恐怖や苦痛の大きさは察するに余りある」と指弾。止めようとした女児の母親で交際相手の女性=当時(23)=を傘でたたいた行為についても「悪質な犯行」と述べた。一方、示談が成立し、女性らが厳罰を望んでいないなどとして、執行猶予が相当とした。

判決によると、舛井被告は5月19日朝、自宅で、女児を宙づりにしてから洗濯機に押し入れ、水を流した状態で動かした。止めようとした女性を傘でたたき、それぞれ軽傷を負わせた。