道の駅候補 4カ所検討 茨城・つくば市 来年度から構想具体化
茨城県つくば市は道の駅の整備へ向け、候補地として市内4カ所を検討していることが10日、分かった。同日の市議会定例会で小久保貴史氏(つくば自民党・創生クラブ)の一般質問に市執行部が答えた。市は来年度から整備構想を具体化させたい考えだ。
候補地は、国道125号バイパス沿いの池田地区▽学園西大通り沿いの松野木地区▽首都圏中央連絡自動車道(圏央道)に整備されるつくばスマートインターチェンジ(仮称)付近の島名地区▽国道6号バイパス沿いの菅間地区-の計4カ所。
市によると昨年6月、市経済部の職員6人で勉強会を立ち上げ、道の駅の整備へ向けた検討を始めた。職員らは群馬県川場村など3カ所の道の駅を視察。その他の道の駅にも問い合わせ、施設の状況や面積などを確認。昨年12月、調査結果を市長に報告した。
今年5月には候補地を4カ所に絞り、より具体的な調査を外部機関に依頼。各候補地の商圏の範囲や需要見込み、経済波及効果などを分析中で、年内には報告書ができる予定だ。
茨城県内には現在、道の駅が16カ所整備されているが、県南エリアにないことから、市幹部は「需要はある」とみている。整備へ向け、来年度から県など関係機関と協議していく方針だ。
五十嵐立青市長はこの日の一般質問で「現在はポテンシャル調査の段階だが、どのようなスタイルが市にとって意味のある道の駅になるか検討していきたい」と答えた。