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防災力、連携強化誓う 常総水害9年で追悼式 茨城

鬼怒川堤防の決壊現場で献花する神達岳志常総市長(右から2人目)ら=常総市三坂町
鬼怒川堤防の決壊現場で献花する神達岳志常総市長(右から2人目)ら=常総市三坂町


2015年の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した常総水害から、10日で9年を迎えた。茨城県常総市三坂町の堤防決壊現場で追悼式典が開かれ、神達岳志市長は「防災力を強化し、自助、共助、公助の連携を強めたい」などと話した。

式典では、神達市長や坂巻文夫市議会議長、国土交通省下館河川事務所の青木孝夫所長、永岡桂子衆院議員のほか、地域住民ら約30人が参列。犠牲者に黙とうをささげて哀悼の意を表した。

参列した上三坂地区長の中島光一さん(74)は「まさか堤防が決壊すると思わなかった。水害の光景は忘れられない」と振り返った。水位上昇に危険を感じて堤防決壊前に避難した経験から「とにかく早めに避難することが大切」とも語った。

常総水害では、同市上三坂地区の堤防が決壊し、市内の約3分の1に当たる約40平方キロメートルが浸水。住宅は4200軒余りが全半壊し、市内で2人が死亡、13人が災害関連死に認定されるなど甚大な被害を受けた。

神達市長は「改めてしっかりと防災の取り組みを進めていかなければならない」と述べた。



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