茨城の海難事故、死者・行方不明5人 7~8月 ヘッドランド周辺に集中 茨城海保管内
茨城海上保安部は11日までに、海の安全運動「夏の事故ゼロキャンペーン」期間(7月16日~8月31日)に管内で起きた海難事故で、死者・行方不明者が前年同期比4人増の5人に上ったと発表した。救助された人などを含む全体は同1人増の9人で、いずれもヘッドランド周辺など開設中の海水浴場以外で事故に遭った。
台風6号が茨城県に接近していた8月11日には、同県鹿嶋市の海岸で遊泳中の20代男性2人が波にさらわれ、その後死亡が確認された。同県鉾田市のヘッドランド(人工岬)近くでは、沖合に流された子ども2人の救助に向かった50代の男性が流され死亡した。
同保安部は海水浴場にライフセーバーがいる時間帯に事故が起きていないとして、閉鎖中の海水浴場や時間外の利用に注意を呼びかけている。
死者・行方不明者5人の活動内容は遊泳が3人、磯遊びとサーフィンがそれぞれ1人。
また、同県神栖市波崎地区を管轄する銚子海上保安部によると、波崎海水浴場では同8日、開設時間外に友人と訪れた10代男性が波にさらわれ、その後遺体で発見された。