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裏金、暮らし、物価高 茨城県民、改善へ「論戦を」 自民総裁選告示

自民党総裁選告示のニュースを映す商業施設の大型テレビ=12日正午過ぎ、笠間市赤坂の笠間ショッピングセンターポレポレシティ
自民党総裁選告示のニュースを映す商業施設の大型テレビ=12日正午過ぎ、笠間市赤坂の笠間ショッピングセンターポレポレシティ


自民党総裁選が12日告示され、過去最多の9人が名乗りを上げた。派閥裏金事件への対応や経済対策などさまざまな課題が山積する中、茨城県内では事件の全容解明や子育て支援、物価高対策を求めたり、強いリーダーシップを期待したりする声が上がった。

候補者が9人となるのは現行の総裁選規定では過去最多。人口減少や経済対策など多様な論戦が期待され、高萩市、自営業、善方芳則さん(40)は「人が多ければ、いろいろな考えがあるだろう。(党員らの)選択肢が広がるのは良いのではないか」と好意的に受け止める。

事実上、次期首相を決めることになる総裁選。これまでにない候補者の数に、つくば市、主婦、塩野薫さん(45)は「具体的な政策があまり出ず、腕試しで出てる人もいるのかなという印象もある」と困惑した様子で話した。

食費やガソリン代など日頃の生活に直結する物価高対策について、鹿嶋市宮中、行政書士、大庭孝志さん(56)は「物価が上がる一方で、国民の所得は思うように上がっていないのではないか。生活が向上するような政策について、より深い議論を戦わせてほしい」と期待を寄せた。

課題解決に向けた議論への期待の半面、派閥裏金問題を巡っては厳しい声も上がった。筑西市、主婦、山口和枝さん(77)は「解決したとは思っていない。党内のしがらみは多いだろうし、派閥解消と言っても簡単には変わらないと思う」と冷ややかに語った。

人口減少や都市部への一極集中が続く中、若い世代は将来に対する不安解消を切望する。常陸太田市の高校3年、赤須由萌さん(18)は、大学の学費について「負担の少ない取り組みをしてほしい。入学も地域枠のような制度が広がってほしい」と語った。少子高齢化に関心があるという茨城町の同、浅野ひなほさん(18)は「今後は、今の若い世代の負担が増えると聞いている。将来家庭を持ちたいので、負担を抑える政治を実現してほしい」と話した。

新総裁に求めるリーダー像について、ひたちなか市、運転手、大和田則夫さん(53)は「しっかりした政策を持ち、反対意見にも耳を傾けながら進むリーダーが選ばれてほしい」と期待。水戸市、主婦、江幡ひとみさん(29)は「私たちより未来を生きる子どもたちに、しっかり目を向けてくれる人が総裁となって国政を引っ張ってほしい」と望んだ。



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