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もの売る楽しさ学ぶ 子ども同士がフリマ 茨城・水戸

買い物する子どもに商品の説明をする出店した子ども=水戸市内原のイオンモール水戸内原
買い物する子どもに商品の説明をする出店した子ども=水戸市内原のイオンモール水戸内原


子ども同士で行うフリーマーケットを通して、お金を稼ぐ面白さやものを大切にするリユース(再利用)意識を育む「キッズフリマ」が16日、茨城県水戸市内原のイオンモール水戸内原で開かれた。子どもたちは使わなくなったおもちゃや絵本を販売。買い物に訪れた子どもたちと現金でやりとりし、ものを売る楽しさを学んだ。

キッズフリマとはNPO法人キッズフリマ(東京、赤池慶彦理事)が実施している小学生以下対象のフリーマーケット。商品の売買は子ども同士で行われ、現金取引を通じて、お金のリテラシー(能力)やリユース意識、コミュニケーション力を身に付けられる体験型の教育コンテンツだ。同団体は2006年から全国の商業施設などで累計1100回以上開催。同所では初めて行われた。

この日は午前と午後の部で計40組が出店し、68人の「子ども店長」が来場した約500人の子どもたちに、使わなくなったおもちゃや読み終わった絵本などを販売。より多くの客を呼び込むため、「いらっしゃいませ」「安いですよ」「手に取って見てください」などと元気よく声をかけた。

終了時間が迫ると、タイムセールで半額販売するなど、子ども自身で売れる工夫を考え、実践した。最後は売れた商品や売り上げを「収支計算シート」に記入し、利益を計算。イベントを通して、商売の一連の流れを経験した。

初めて参加した笠間市立友部二小6年の加藤千聖(ちとせ)さん(11)は「商品が売れたときはとてもうれしかった。本物のお金でものを売るのは緊張したし、難しかった」と振り返った。

イベント担当者は「保護者が不安ながらも口を出さずに温かく見守ってくださり、いい環境で開催できた。お金や商売についてポジティブな気持ちを持てる経験にしてほしい」と話した。



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