茨城県警つくば署と県警捜査2課は17日、新型コロナウイルスの無料検査事業で検査実績を偽り約770万円をだまし取ったとして、詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで、助産師で同県つくば市の助産院経営の女(51)を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

逮捕容疑は2022年4月1日～同8月31日、同院で実施していたPCR検査の請求書を偽造し、検査487件を実施したように装って県へ提出し、約770万円をだまし取った疑い。

同事業は、PCR検査や抗原検査を希望者が無料で受け、事業者に件数などに応じた補助金が支払われる仕組み。県によると、女は21～23年に6500件余りの検査費を申請したが、今年5月には県から約4300万円の返還命令を受けた。県が昨年7月、県警に相談していた。