前倒し特別枠100人 26年度採用 志願者早期確保へ 小学校教員選考試験 茨城県教委
茨城県教育委員会は20日、県公立学校教員選考試験の大学3年生等を対象にした小学校教諭の前倒し選考について、2026年度採用から計100人程度の特別選考枠を設けると発表した。これまで前倒し選考の通過者は、1次試験での「教職専門」が免除されるのみだったが、今後は一般選考枠とは別の特別枠で選考を受けることができる。
26年度採用から、受験者は前倒し選考を通過すると、専門教科を問う1次試験が特別枠での選考となる。1次試験を通過すると、模擬授業や個人面接を行う2次試験でも特別枠での選考となる。
前倒し選考を通過できなかった受験者は、改めて大学4年生や既卒者等と同じ一般枠で1次試験を受験することもできる。また、前倒し選考を通過したものの、1、2次試験の特別枠で不合格となった受験者は、その試験結果が一般枠の1、2次試験時にも含められ、改めて選考される。
県公立学校教員選考試験では、26年度採用から1次試験で教職専門を廃止するが、前倒し選考では経過措置として教職専門が試験内容となっている。マークシート方式で、試験時間は30分、100点満点。
25年度採用の同選考では受験者352人、通過者は284人で通過率は80.7%だった。
同選考の試験日は今年12月15日。試験場は茨城大水戸キャンパス(水戸市文京)。出願期間は10月15日午前9時から11月8日午後5時まで。受験資格は、大学3年生に加え、短期大学や専門学校の最終年次の1年前の年次の学生。小学校教諭普通免許状を26年4月1日までに取得見込みであることなどが要件となっている。
県教委の担当者は「特別枠により教員志願者の早期確保に努めたい」とした。