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大関へ前進、阿見沸く 大の里33勝到達 「最後まで集中を」 茨城

大相撲のテレビ観戦で大の里の12勝目を喜ぶ阿見町の千葉繁町長(前列右から2人目)ら=同町役場
大相撲のテレビ観戦で大の里の12勝目を喜ぶ阿見町の千葉繁町長(前列右から2人目)ら=同町役場


大相撲秋場所13日目の20日、西関脇大の里(24)=石川県津幡町出身、二所ノ関部屋=が結びの一番で大関琴桜を破り、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝を達成した。前日の黒星を引きずらず、昇進に向かって大きく前進する姿に、稽古場がある地元の茨城県阿見町は歓喜に沸いた。「強い」「最後まで集中を」と声が上がり、2度目の優勝と昇進に期待が高まっている。

この日午後5時半過ぎ、新大関に近づく瞬間に立ち会おうと、阿見町役場ロビーには千葉繁町長をはじめ職員約20人が集まった。バルーンスティックやタオルといった応援グッズを手にテレビ中継を見守った。取り直しの一番で大の里が琴桜を寄り切ると、職員らは「よっしゃー!」と歓声を上げた。

秘書広聴課主任の秋葉遼さん(34)は「大関相手にまったく引けを取らない相撲が見られて、すごく楽しかった。大の里にとっては大関も通過点なのかなと期待している」と満足そうに話した。

大の里は5月の夏場所で12勝3敗の成績を残し、初土俵から所要7場所でスピード優勝。7月名古屋場所は9勝6敗にとどまったものの、今場所は12勝目(1敗)を上げ、目標の3場所33勝をクリアした。

節目となる勝ち星に住民や関係者からも喜びの声が聞かれた。

部屋と交流があるつくば栄養医療調理製菓専門学校(同県牛久市)の今井恭子校長(55)は「地元にとって明るいニュース。職場一丸となって応援している」と思いを口にした。場所中の大の里の言葉「一日一番集中」を例に挙げ「千秋楽まで貫いてほしい」と力を込めた。

部屋の後援会に所属する大谷満子さん(71)は「体格に恵まれ、堂々としていて素晴らしい。礼儀もしっかりしているし、人間としても大きくなっていって」とエールを送った。



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