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大の里 2度目V 大相撲秋場所 大関昇進、事実上決定

大の里
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大相撲秋場所14日目は21日、東京都墨田区の両国国技館で行い、二所ノ関部屋(茨城県阿見町)所属の西関脇大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身=は結びの一番で西大関豊昇龍を押し出し、13勝1敗で2度目の優勝を決めた。直近3場所合計で34勝とし、大関昇進の目安とされる3場所33勝を上回った。昇進が事実上決定し、「うれしい。最高の相撲が取れた」と喜びを語った。

海洋高(新潟県)、日体大出身。2年連続でアマチュア横綱に輝き、昨年3月に元横綱稀勢の里=茨城県牛久市出身=が親方を務める二所ノ関部屋に入門。同5月、夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。

今年初場所で新入幕。西小結で迎えた夏場所では12勝3敗の成績を挙げ、幕下付け出しから所要7場所で最速優勝を果たした。

今場所は初日から11連勝で賜杯争いを引っ張った。前日に12勝目を挙げ、後続に2差をつけていた。

日本相撲協会審判部は千秋楽の22日の取組前に臨時会議を開いて協議する。審判部が昇進を諮る臨時理事会開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、理事長が受諾すれば「大関大の里」の誕生は確実となる。幕下付け出しから所要9場所で大関に昇進すれば、昭和以降で最速記録となる。

■師匠ゆずり、真っ向勝負

新時代を担う24歳の大器が、師匠ゆずりの真っ向勝負で2度目の賜杯を手にした。

後続に2差をつけていた大の里は、勝てば優勝が決定する結びの一番で、過去3度の対戦で全て敗れた大関豊昇龍を豪快に押し出した。前日に昇進の目安を達成した大関の座を、より確実にした。

192センチ、182キロの恵まれた体を生かした圧巻の出足で、出世街道を駆け上がった。今年の夏場所で初優勝。名古屋場所で連続優勝と大関取りを目指したが、9勝6敗に終わった。幕内で初めて2桁勝利を逃し、馬力だけでは勝てないことを痛感した。

大の里を立ち直らせたのは、師匠の二所ノ関親方だった。場所前に異例の申し合いで直接指導し、戦う姿勢を思い出させた。今場所、迷いなく突き進む弟子の相撲を「前に出て攻めている」と評価する。

千秋楽を前に優勝を決めた大の里は「まだ終わってない」と控えめに語り、「最後も勝って(親方に)いい報告をしたい」と気を引き締めた。

■大の里(おおのさと)
 本名中村泰輝(なかむら・だいき)。西関脇。2000年6月7日生まれ。石川県津幡町出身、二所ノ関部屋(阿見町)。新潟・海洋高-日体大。学生横綱と2度のアマチュア横綱に輝き、23年3月に入門。23年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵、同年秋場所新十両。24年初場所新入幕。新小結の夏場所で初優勝。幕下付け出しで所要7場所での賜杯獲得は史上最速。優勝2回。殊勲賞2回、敢闘賞2回、技能賞2回。得意は突き、押し、右四つ、寄り。戦歴90勝28敗。




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