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中村衆院議員、不出馬 茨城7区 元建設相、当選15回

中村喜四郎氏
中村喜四郎氏


立憲民主党の中村喜四郎衆院議員(75)=比例北関東=が次期衆院選に立候補しない意向を固めたことが21日、関係者への取材で分かった。国会議員では小沢一郎衆院議員(比例東北)の当選18回に次ぐ15回。24日に会見を開き、正式に表明する。後継候補には、長男で茨城県議の中村勇太氏(37)の名前が挙がっている。

複数の関係者によると、中村氏は19日、関係者に次期衆院選に出馬しない意向を伝えた。今年に入ってから、自身の年齢などを踏まえ、周囲に「進退を考えている」などと話していた。

中村氏の両親はともに参院議員を務めた先代喜四郎氏と登美氏。田中角栄元首相の秘書を経て1976年の衆院選に無所属で初当選した。自民党で建設相や科学技術庁長官、党総務局長などを歴任した。94年のゼネコン汚職事件で逮捕され、実刑判決が確定して失職したが、2005年の衆院選で無所属で出馬し、返り咲いた。

選挙区では、自民党の永岡桂子氏と05年以降、過去6回にわたり激しい選挙戦を繰り広げた。後援会「喜友会」とともに、「党より人」を掲げ、選挙戦ではバイクで選挙区内を巡る独特のスタイルを貫き、支持を得てきた。巧みな選挙戦略と地盤の強さを誇り、「無敗の男」と称された。

17年の衆院選まで選挙区で計14回当選。21年の衆院選で立民から出馬した。自民の永岡氏に僅差で破れ、比例復活していた。

立民では野党共闘を訴え、「与野党伯仲」の実現に力を注いだ。陣営関係者は「いつも国のことを考えていた。そのためにも与野党伯仲を実現させるという強い思いを持っていた」と振り返る。

不出馬の意向に、初当選から支援してきたという喜友会の男性(81)は「代議士にほれ込んで今まで応援してきた。寂しい思いがあるが時代の流れではある。仕方がない」と受け止めた。親族の一人は「気力、体力とも充実しているが、(引退は)後継を考えてのことではないか。本人がきちんと説明すると思う」と語った。



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