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賜杯と大関 喜び二重 大の里V 早くも「次は横綱」 つくば祝賀会 茨城

優勝してタイを掲げる大の里(手前中央)。右は二所ノ関親方、左は父・中村知幸さん=22日午後8時16分、つくば市吾妻
優勝してタイを掲げる大の里(手前中央)。右は二所ノ関親方、左は父・中村知幸さん=22日午後8時16分、つくば市吾妻


大相撲秋場所千秋楽の22日、関脇大の里が13勝2敗で2場所ぶり2度目の優勝を飾り、大関昇進を確実にした。茨城県つくば市内で同日夜に開かれた二所ノ関部屋の祝賀会には多くの支援者が集まり、優勝と大関昇進の二重の喜びを分かち合った。

同県阿見町に二所ノ関部屋が開設されて2年余り。地元ファンから「相撲界の大谷」「次は横綱」と期待の声が上がる。同県土浦市の女性(63)は「今場所は表情に余裕があり、安定した取組だった。初場所はまだ短髪だったから、出世の速さに驚く」と感嘆した。同市の男性(64)も「突き、押し、組んでも強く、技術的に素晴らしい。順調に行けば来年には横綱になると思う」と予想した。

7月名古屋場所が9勝止まりだった反省から、今場所は「一日一番集中していく」と無心を貫いた。場所前には二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が直接稽古をつける異例の場面もあった。親方はまな弟子の成長を「1年半前より確実に強くなっていた」と頬を緩めた。

9月初旬に大の里の稽古の様子を見学したつくば市の女性(30)は「親方の胸を借り、二所ノ関親方の武器『左のおっつけ』を自分のものにできたことが結果につながった」と技の進化に目を細めた。

今場所は馬力を生かし、力強く前進する取り口が光った。間近で見守った二所ノ関親方も「攻める相撲が多かった」と評価。5日目で単独トップに立ち、その後も首位を快走した。

初黒星の翌日には気持ちを切り替え、大関昇進の目安「3場所33勝」を達成した。日に日に高まる昇進への期待にも、大の里は「びっくりするぐらい何も考えないで一日一番集中できた」と千秋楽までの闘いを振り返った。

部屋開きから2年3カ月での躍進を「夢にも思わなかった」と二所ノ関親方。今後の展望について「大関に上がってからの方が厳しい戦いが続く。重圧はものすごいし、2桁勝ち続けないと務まらない」と奮起を促し、「常に勝ち続け、優勝争いに加われる大関を育てたい」と誓った。



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