23日夜、茨城県の筑西市と桜川市で、2人組の男による強盗未遂事件が連続して発生した。2人の特徴などが似ていることから、県警は同一犯による犯行の可能性もあるとみて関連を調べている。

県警によると、同日午後7時ごろ、筑西市羽方の河間郵便局南側路上で、同局従業員用出入口から出てきた50代の男性局長を、バールを持ち近づいてきた2人組の男が「金を出せ、局内に金はあるか」などと脅した。局長が「金はない」と答えると、2人は何も取らず歩いて逃走した。局長は逃げようとした際に転倒、右肘に軽いけがを負った。

さらに3時間後の同10時ごろ、筑西市の現場から東へ約10キロ離れた桜川市本木のコンビニ「ファミリーマート桜川本木店」にバールのようなものを持った2人組の男が押し入り、アルバイトの女性店員(20)を「強盗だ」「ほかの店員はいないのか」などと脅した。女性店員はバックヤードの鍵がかかるスペースに避難したため、2人は何も取らずに逃走した。2人組は最初、複数の客が店に入ってきたのを見ていったん外に出たが、客がいなくなると店内に戻ってきたという。けが人はなかった。店外にいた女性店長(45)が女性店員から電話で連絡を受け通報した。

2人はいずれも20代くらいで、身長約170センチの痩せ型。コンビニでは2人とも上下黒い服装で、フードのようなものをかぶっていた。