下妻でロードスターワンメイクレース 4耐35回、ギネス認定 マツダ社長も参戦 茨城
雑誌やインターネット媒体、モータージャーナリストなどによる「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が21日、茨城県下妻市村岡乙の筑波サーキットであった。マツダの小型スポーツカー「ロードスター」の販売開始された1989年に始まり、今回で35回目。20チームが小雨が降る中、激しく競り合い、「世界一長く続くワンメイクレース」としてギネス認定された。
開会セレモニーで毛籠勝弘マツダ社長が「車の運転は楽しい。この楽しさを多くの人に味わってほしい思いで35回続けてきた。チェッカーフラッグが振られる時に、皆さんがギネスの見届け人になる」とあいさつ。毛籠社長はドライバーでレース参加した。
競技はワンメイクレースで一切の改造は禁止。車両は2人乗りで公道走行が可能で車検を取得できる仕様とし、6速マニュアルの後輪駆動車を使用した。
ドライバーは4人か5人。ドライバーの年齢は19~74歳まで幅広かった。1人の連続運転は52分までと定められたが、レースではドライバーの時間超過違反が相次いだ。
燃料は60リットルで、今年から水素、二酸化炭素、バイオマス燃料を配合した「カーボンニュートラル」が燃料に採用された。昨年までの燃費データとは異なるため、各チームとも新たにデータ収集を行ったが、レースでは燃料切れでリタイアしたチームもあった。
午後8時過ぎに4時間が経過するとチェッカーフラッグが振られ、チーム「ベストカー」が優勝した。式典でギネスの藤渕文香公式認定員が認定証を読み上げた。鈴木俊治実行委員長は「これからも記録を伸ばしていこう」とげきを飛ばした。
会場ではマツダのオフィシャルショップ、広島のお好み焼き試食、仮想現実(VR)ドライバー体験コーナーも設けられた。