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常陸山の生涯、児童が発表 茨城・水戸で生誕150年シンポ 二所ノ関親方、角聖の技実演

常陸山の得意技「泉川」を実演する二所ノ関親方(左)=水戸市城東
常陸山の得意技「泉川」を実演する二所ノ関親方(左)=水戸市城東


水戸出身の第19代横綱・常陸山の生誕150周年記念シンポジウムが25日、茨城県水戸市城東の市立城東小で開かれた。児童ら約300人が今なお「角聖」とたたえられる常陸山(1874~1922年)の生涯について理解を深めた。トークセッションのゲストとして招かれた二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)=同県牛久市出身=は、2017年に同小近くの常陸山生誕地で奉納した土俵入りについて「郷土の大先輩の前で、冥利(みょうり)に尽きる。興奮した」と振り返った。

会場では、常陸山の得意技「泉川(いずみがわ)」を、二所ノ関親方が実演。「(横綱)照ノ富士も得意。大相撲で見たら常陸山のことを思い出して」と説明した。

シンポは市などが主催。児童が相撲の張り手を取り入れたダンスや、常陸山の生涯を発表した。トークセッションは市歴史文化財課の関口慶久さんが司会を務め、その他のゲストとして県近現代史研究会の市村眞一名誉会長、同小の酒葉誠教諭、市立博物館の藤井達也学芸員が招かれた。

登壇したゲストらは、常陸山の強さや品格、幕内成績150勝で勝率は9割を誇ったことなどをそれぞれの立場で紹介。二所ノ関親方は「大関昇進の目安は6割くらいと言われているので、今では考えられない強さ」と称賛した。

同小5年、中井川心春さん(10)は二所ノ関親方の姿に「大きくて、力士ってかっこいいなと思った。(常陸山について)横綱としての相手の倒し方の話が面白かった」と感心した様子だった。



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