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レスリング五輪メダリスト 須崎選手、子どもたち指導 茨城・大子

相手の腕を取る動作を伝授する須崎優衣選手(左)=大子町大子
相手の腕を取る動作を伝授する須崎優衣選手(左)=大子町大子


東京五輪で金メダル、パリ五輪で銅メダルを獲得した女子レスリング50キロ級の須崎優衣選手を招き、茨城県大子町大子の県立大子清流高校体育館で21日、ジュニアクラブ対象のレスリング教室が開かれた。

同町レスリング協会と大子ジュニアレスリングクラブが主催。同クラブ員のほか、茨城県や福島県のクラブで練習に励む幼児から中学生まで約50人が参加し、現役の連続メダリストから直接指導を受けた。

須崎選手は、子どもや保護者、指導者らを前に、パリ五輪を振り返り「最後まで戦い抜くことができた。皆さんの応援が力になった」と感謝。「私の技術や感覚を少しでもお伝えできたらいい」と、ウオーミングアップから一緒に体を動かした。

そして、練習パートナーの吉柴未彩輝選手と組み合い、見本を示しながら「相手の頭と肘を同時に崩してからだと、タックルに入りやすい」と具体的に解説。参加者一人一人とスパーリングを行い、片足タックルに入るまでの連続動作なども伝授した。

憧れの選手に手ほどきを受けた同レスリングクラブの菊池典加さん(14)は「須崎選手は私が取りやすいようにやってくれていた。教わったことを身に付け、技のレベルを上げていきたい」と話した。

須崎選手は、同クラブ記念事業の一環で招かれた2年前に同所で初めて教室を開き、「パリ五輪後もまた来てほしい」との子どもたちの熱望に応え、約束を果たした。同町レスリング協会の藤田貴則会長は「パリ五輪では想定外の状況でも、最後まで決して諦めない強い姿を見せてくれた。子どもたちには、技を一つでも取り入れ、五輪を目指してほしい」と目を細めた。

また、須崎選手は同日午後、福島県矢祭町東舘のユーパル矢祭で講演会を開き、大勢が詰めかける中、パリ五輪を振り返りつつ、次の目標となるロス五輪での金メダル奪還を誓った。



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