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竹林彩る光アート 常陸大宮・辰ノ口プロジェクト 市振興財団 新たな観光開発始動 茨城

竹林整備に当たり、専門家から説明を受ける参加者=常陸大宮市辰ノ口
竹林整備に当たり、専門家から説明を受ける参加者=常陸大宮市辰ノ口


茨城県常陸大宮市辰ノ口の竹林を整備し、ライトアップや竹明かりで彩る「『竹と桜』の辰ノ口アートプロジェクト」が、観光庁の地域観光新発見事業に採択され、事業開始に向けた準備作業がスタートした。久慈川沿いの平たんな土地に、真竹の群生地が広がる景観は全国でも有数。見逃しがちだった地域資源を掘り起こし、地元住民や市民ボランティアが継続して維持できる、無理のない観光地域づくりを目指す。

同所の辰ノ口親水公園内には、広大な竹林があり、これを切り開いてBMXコースを造り、散策道にもなっている。対岸の久慈岡地区の竹林ではタケノコの収穫体験を実施、加工品開発も手がけ、近年地域資源の活用を仕掛けてきた。

今回、市振興財団が実施主体となり、地元の各地区や土地改良区、市森林組合、企画会社、専門従事者などが共同で事業を進める。

9月28日に関係者ら約40人が現地に集まり、安全祈願祭を行った後、竹林に入った。専門家からの間伐作業に関する説明を受け、倒れている竹を取り除くなどの準備を進めた。

計画によると、間伐と整備作業を行い、散策コースを造成。辰ノ口さくら祭りのライトアップに合わせ、竹林にも竹明かりや光アートの空間を創出して、イベントを開催する。作業で伐採した竹は、粉砕して歩道クッションや明かりをともす竹材に再利用する。

今後、竹明かりのワークショップを開いて制作したり、関東在住者を対象にモニターツアーを実施して事業を検証したりしながら、2025年1月のお披露目に向けて事業を進めていく。

親水公園に隣接する久慈川堤防には、約1.3キロに渡ってソメイヨシノなど桜が約140本植えられており、毎年春に開かれる「辰ノ口さくら祭り」では、ライトアップや花火打ち上げが人気を集めている。



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