海の誘客や情報発信 茨城県知事と県民意見交換 ひたちなか
茨城県の大井川和彦知事と県民の対話集会「大井川知事と語ろう! 新しい茨城づくり」が9日、同県ひたちなか市内で開かれた。同市の阿字ケ浦海岸の活性化に取り組む「イバフォルニア・プロジェクト」メンバー8人と、年間を通した海への誘客策や情報発信の在り方などについて意見を交わした。
同プロジェクトはひたちなか市の海岸一帯を米国西海岸のようなリゾート地にしようと、地元の若手有志で2018年に発足。現在は阿字ケ浦海岸で年2回のマーケットを開催するほか、交流拠点の運営などを手がけている。
海水浴客の減少に伴い、同海岸周辺では宿泊施設の維持や観光誘客が課題となっている。同プロジェクト発起人の小池伸秋さん(45)は「さまざまな分野からメンバーを集め、帰ってきたくなるような楽しい場所をつくる必要がある」と述べた。
大井川知事は「ビーチを拠点とした文化の発信という着眼点が素晴らしい」と評価し、行政や企業を巻き込むことで取り組みが進展する可能性を指摘。県が進める「ひたちなか大洗リゾート構想」にも触れ、連携について検討する考えを示した。