夜の森 光のアート チームラボ、茨城県内初常設展 北茨城
茨城県北茨城市大津町に、アート集団チームラボの県内初の常設展「チームラボ幽谷(ゆうこく)隠田(おんでん)跡(あと)」がオープンした。奥深い森と棚田跡を作品とし、夜の森に幻想的なアート空間が誕生している。
同所の温泉と土地の有効活用を図ろうと県内の企業や個人らで立ち上げた「創輝」(同市)が運営。9月30日にオープンし、10月7日夜には報道陣向けに内覧会を開いた。
常設展では、そのままの自然を生かした約1キロのコースに11作品を展開する。谷の棚田跡にランプが浮かぶ作品や、人が近づくことで、木々を照らす光や音が変化する作品など、森と一体となったアートが広がる。
常設展と同時に、併設する源泉かけ流し温泉とグランピングの宿泊施設「五浦幽谷隠田跡温泉」もオープンした。温泉は棚田跡の作品を見ながら楽しめる。
内覧会には創輝の酒井喜則社長や豊田稔市長らも出席してあいさつした。チームラボの猪子寿之代表は「普段、夜の深い森に入ることはないと思う。異空間に迷い込んだような体験になる。時間を超越した空間を楽しんでほしい」と話した。