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「戦争ない世界に」 茨城県原爆被爆者協・茂木さん 被団協ノーベル平和賞

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日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞を受け、茨城県原爆被爆者協議会の会長代理、茂木貞夫さん(91)は受賞を喜び、「今は核が使われる恐れが高まっている。受賞を契機に戦争が起こらない世の中になってほしい」と核廃絶の必要性と平和の尊さを訴えた。

茂木さんは12歳の頃、広島県広島市の原爆投下に遭遇。爆心地から約1.3キロ離れた場所で、小学校への登校中に被爆した。2カ月以上にわたり生死の境をさまよいながらも奇跡的に回復。1946年に茨城県潮来市に移り住んだ。定年後に「戦争のない真の平和を勝ち取りたい」と語り部として活動を始め、核兵器廃絶に向け、現在も各地で被爆体験を伝えている。

世界では現在、核保有国のロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮の核・ミサイル開発など核の脅威が高まりつつあると警鐘を鳴らし、「国と国の関係が重要で、何より戦争が一切起こらなければいい」と願う。自身の体験を振り返りながら、「子どもたちにあのような悲惨なことは二度と味わってほしくない」と力を込めた。



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