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線状降水帯予測高める 茨城県内5カ所でアメダス更新 水戸地方気象台

線状降水帯の予測向上に伴い、新たに湿度計を取り付ける日立アメダス=日立市会瀬町
線状降水帯の予測向上に伴い、新たに湿度計を取り付ける日立アメダス=日立市会瀬町


線状降水帯の予測精度を高めるため、水戸地方気象台は、茨城県内5カ所のアメダス(地域気象観測機)の更新作業を行っている。今まで観測してきた雨や風、気温のほか、新たに湿度の観測を加え、監視能力を向上させる。更新作業は23日に完了する見込みで、同気象台の舟山亘防災管理官は「水蒸気のデータを集めることで観測を強化したい」と期待を寄せた。

気象庁は2020年、近年の大雨による災害を受け、線状降水帯の観測や予測技術を高めるために「線状降水帯の予測精度向上ワーキンググループ」を発足。全国各地で水蒸気のデータを測ることで、線状降水帯を形成する積乱雲の構造を調べ、どのような環境で発生しているのかなどの解明に取り組む。

アメダスの更新は同グループの取り組みの一環。同気象台は23日までに、更新対象である同県内12カ所のうち、日立や古河、笠間など同5カ所のアメダスに湿度計を追加。これまでの雨量や風、温度に加え、新たに湿度を常時観測する。データは気象庁に送り、実況の把握に役立てる。

舟山防災管理官は「防災情報を発信するのが気象台の役割」とし「よりきめ細やかな情報を発信したい」と語った。

全国では23年度までに、433地点のアメダスに湿度観測機器を追加し、本年度は茨城県内分を合わせて105地点に整備する予定。



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