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水戸芸術館長に片山さん 音楽評論家、11月就任 茨城

片山杜秀さん(水戸芸術館提供)
片山杜秀さん(水戸芸術館提供)


水戸芸術館(茨城県水戸市五軒町)は16日、音楽評論家で慶応大法学部教授(政治思想史)の片山杜秀さん(61)=同県龍ケ崎市在住=が新館長に就任すると発表した。11月1日付。指揮者の小澤征爾さんが2月に死去して以降、空席となっていた。片山さんは今月26日、同館で就任会見する。

片山さんは1963年、宮城県仙台市生まれ。同大大学院時代の80年代後半から、クラシック音楽の評論を執筆。2008年に著書「音盤考現学」「音盤博物誌」で第18回吉田秀和賞を受賞した。12年からは同賞の審査委員を務めている。

同館は、新館長となる片山さんについて、「初代館長の吉田秀和さん、2代目館長の小澤征爾さんの運営スタイルを継承できる人材」と説明。音楽や映画をはじめ芸術全般に及ぶ深い見識を踏まえ、「芸術家や作品の裏側にある歴史的背景、社会との接点をわかりやすい言葉で語れる方。本館に新しい風を吹き込んでくれるのではないか」と期待を寄せる。

水戸市の高橋靖市長は、片山さんの近著「水戸学の四百年 尊王攘夷」(2021年)に触れ、「水戸市の歴史にも造詣が深く、芸術文化による地域の活性化をけん引いただけると思う。新たな芸術館の活動を引き続き支援していきたい」とのコメントを出した。



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