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《衆院選2024 激戦区を行く》茨城6区 大票田つくば、しのぎ削る 前職対決、共産挑む

有権者に支持を訴える(左から)青山大人氏、間宮美知子氏、国光文乃氏(届け出順)
有権者に支持を訴える(左から)青山大人氏、間宮美知子氏、国光文乃氏(届け出順)


6区は自民と立民の前職による3度目の対決に、9月末に立候補表明した共産新人が挑む三つどもえとなった。焦点は有権者の最も多い茨城県つくば市。市長選と市議選の「トリプル選」となり、選挙戦はヒートアップ。公示後、唯一の日曜日の20日、3候補は同市や同県土浦市などで支持を訴えた。

【6区】(届け出順)
青山 大人 45 立民 前(2)
間宮美知子 77 共産 新
国光 文乃 45 自民 前(2)


自民前職の国光文乃氏(45)は、つくば市長選と市議選が告示されたこの日、出陣式を巡って各候補の応援演説でマイクを握った。自らの国会議員7年の実績にも触れ、医療や社会保障の充実、外交や安全保障などを訴えた。

過去2回、小選挙区で競り勝ったが、「これまでにない逆風を痛いほど感じている」と話す。自民党派閥裏金事件の影響に危機感を強める。

党県連は「最重点区」の一つと位置付ける。議席の死守に向け、同じ旧岸田派の岸田文雄前首相、上川陽子前外相が選挙区に入って応援。23日には石破茂首相が駆け付けるなど支持固めに力を入れる。

立民前職の青山大人氏(45)は公示後、つくば市を重点的に巡り、20日は自らの出身地、土浦市で人の集まるスーパーや駅などを回った。消費税減税の必要性を主張。「国内の消費を活性化させ、経済を回す」と訴えた。

連合茨城の推薦のほか、地元選出の市議や県議などから支持を受ける。過去2回、小選挙区で敗れ、比例復活当選。前回は野党候補と一本化が実現。今回は三つどもえとなったが、陣営幹部は「出陣式には前回よりも人が集まり、若い人も多い」と手応えを示す。一方で「ふたを開けてみなければ分からない」と、悲願の小選挙区当選を目指して浸透を図る。

共産新人の間宮美知子氏(77)は、つくば市内で街頭演説。市議選の共産党候補者とともにマイクを握った。最低賃金引き上げや消費税減税などを掲げ、「私たちの生活のために税金を使うことが必要」と呼びかけた。

政治とカネの問題にも力が入る。「国民はしっかりと税金を払っているのに、自民議員の一部は裏金をポケットに入れ、政治資金収支報告書に虚偽の報告をしていた」と批判。陣営では「支持が広がっている実感はあるが、総量が足りない」と分析。「普段選挙に行かない人たちに(共産党を)浸透させたい」と街頭演説を中心に票の掘り起こしに努める。



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