電車洗浄 客室で見学 JRの車両センター 茨城・ひたちなか
JR東日本水戸支社は20日、鉄道車両の洗浄や入れ替え作業を車内から体験してもらうイベントを、JR勝田駅構内(茨城県ひたちなか市勝田中央)などで開いた。鉄道ファンや親子連れ約70人が参加し、普段見ることのできない作業風景を写真や動画に収めて楽しんだ。
イベントは午前と午後の2回行われ、客室から見学するプランのほか、各回2人限定で運転室に乗車するプランも用意された。
参加者を乗せた車両「E501系」は同駅を出発し、すぐ近くの勝田車両センターへ。進行方向を変えながら、線路上にある洗浄装置の間を1往復し、水とブラシで車体の側面をきれいにした。参加者は窓に張り付くようにして洗浄する様子に見入っていた。
同支社によると、特急や普通列車の車両は、3~5日に1度の頻度で洗浄するという。車内放送では業務説明やクイズも行われ、参加者は乗務員らとの「鉄道トーク」に花を咲かせた。
父親と参加した渡辺慶多さん(6)は「洗車が楽しかった」と笑顔で話した。運転室に乗車した遠藤拓司さん(31)は「乗務員の作業を間近で見て、鉄道輸送の安全性を改めて感じた」と感想を述べた。