茨城・つくば市長選立候補者の横顔(届け出順)
茨城県つくば市長選が20日告示され、いずれも無所属で、現職の五十嵐立青氏(46)、元県議で新人の星田弘司氏(50)=自民推薦=が立候補した。2人の横顔を紹介する。
■五十嵐立青(いがらしたつお)氏(46) 市長 無現 弱者のための政治を
市長1期目は82の公約を掲げ、進捗(しんちょく)率90.4%の成果を挙げた。2期目は135公約で、現在86.1%の進捗。公約実現までの工程表と、その進み具合を毎年示す政治スタイルで、マニフェスト大賞の優秀賞を2回受賞した。
「弱い立場、困難な立場の人のための政治」を信念とする。本年度は不登校の子どもたちの支援策として、フリースクールを全50校に拡大。障害者施設で作られた商品を扱う店を市役所に設け「福祉を考える契機にしてほしい」と話す。
高校生の頃、外交に興味を持ち、筑波大で国際政治や安全保障を学んだ。英国留学中に母親が娘に手を上げる場面に遭遇し「目の前の人の安全を守りたい」との思いに駆られ、政治家の道へ進んだ。
「『市役所の対応が変わった、救われた』という声が届く。時計の針を戻すことなく3期目も責任を持って市政を進める」と誓う。
6人家族で妻は単身赴任、長女は山村留学しており、普段は息子3人と家事を分担して暮らす。朝は瞑想(めいそう)する時間を持ち、心を整えるのが日課。座右の銘は「和して流せず」。梅園。
■星田弘司(ほしだこうじ)氏(50) 元県議 無新 市民との対話重ねる
市議2回当選、県議4回当選、合わせて約20年の政治経験を持つ。モットーは「徹底した現場主義」。夏場は多い時で1日十数カ所も市内を回り、市民との対話を重ねてきた。
周辺自治体が企業誘致に力を入れる状況に危機感を抱く。「現市政はつくばのブランド力、可能性を生かしていない。10年後、20年後を見据え、成長を続ける街をつくるリーダーが必要だ」。公約の柱の一つに企業誘致を掲げる。
県から無償譲渡を受けた洞峰公園(二の宮)を巡る交渉も念頭に「国や県と連携が取れていない」と指摘する。自身の人脈を生かし、パイプを再構築すると力を込める。
両親をがんで亡くした経験から、県議時代は議員提案の「がん条例」の制定に尽力した。市民の要望を聞き、通学路の安全対策にも汗を流してきた。
中学と高校は野球部、東海大では陸上部に所属。体育教師を目指していた時期もある。趣味は野球観戦だが、今も気分転換にバットを振る。好きな言葉は「意思あるところに道は開ける」。家族は妻と子ども3人。西大沼。











