《衆院選2024》比例北関東 終盤情勢 自民1減6議席か 立民上積み6議席も
衆院選の比例代表北関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉、定数19)は、自民党と立憲民主党がそれぞれ5議席を固める情勢となったことが共同通信社の電話調査の分析で分かった。自民は6議席目を視野に入れるが、前回得た7議席は微妙な情勢。立民は前回の5議席から上積みし、6議席を見込む。公明党は2議席にとどまる可能性がある。態度を決めていない有権者もおり、投票日までに情勢が変化する可能性がある。
調査結果によると、北関東ブロックの投票予定政党は、立民が24.5%でトップとなり、自民が20.8%と続く情勢。両党とも浮動票の取り込みなどを図り、議席のさらなる上積みを目指す。
自民は支持層の5割強しか固め切れておらず、無党派層への浸透も1割に満たないなど広がりに欠ける。年代別では10代の支持が最も多いことを除き、各世代で立民または国民民主に後れを取る。埼玉では立民に大きくリードを許した。
立民は支持層の約8割を固めているのに加え、無党派層の3割からも支持を得る。自民や日本維新の会、社民支持層の一部にも食い込む。50代以上で最も多い支持を集め、特に60代と70歳以上では3割近くに浸透する。
公明は前回獲得した3議席の死守に全力を挙げ、支持層の9割を固めた。派閥裏金事件で自民から非公認となったり、重複が認められなかったりした候補を推薦し、自民支持層の取り込みを狙うが、広がりを欠いている。
国民は10~40代に受け入れられ、1議席確保を確実にして、上積みも視野に入れる。維新は1議席の情勢で、前回の2議席は難しい。共産党も1議席を維持する。
れいわ新撰組、政治団体の日本保守党も1議席をうかがう。社民党、参政党は伸び悩み、議席獲得は困難な状況だ。
北関東ブロックの投票予定政党はほかに、国民8.8%▽共産7.6%▽公明7.5%▽れいわ5.9%▽維新5.3%▽保守5.0%▽参政2.4%▽社民1.1%。投票先を決めていない有権者は11.2%。