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災害時の応急給水訓練 登録ボランティア参加 茨城・常陸太田市

民間の給水タンク車からポリタンクに給水する給水ボランティア=常陸太田市内田町
民間の給水タンク車からポリタンクに給水する給水ボランティア=常陸太田市内田町
仮設給水栓から市の非常用飲料水袋などへ給水する給水ボランティア=常陸太田市内田町
仮設給水栓から市の非常用飲料水袋などへ給水する給水ボランティア=常陸太田市内田町


茨城県常陸太田市は23日、同市内田町の内田浄水場で、水道施設が被災した場合にバックアップする「応急給水活動」の訓練を行った。登録しているライフライン給水ボランティアが参加した。

市の給水車1台と、7月に「応急給水支援に関する協定」を結んだ医療法人社団茨腎会・太田ネフロクリニック(同市谷河原町、酒井伸一郎理事長・院長)所有の給水タンク車1台の計2台が出動。給水ボランティアや市職員ら約20人が参加した。

訓練では給水施設に設置した仮設給水栓から、非常用飲料水袋(6リットル)に配水し、その袋を持ち運びやすいようにリュックサックにすることを試した。同クリニックの給水タンク車からは20リットルのポリタンクへの給水を行い、給水車への給水を見学した。

給水ボランティアの栗原準さん(65)は「改めて経験を重ねる大切さを感じた。若い人や多くの参加を促すため(訓練を)土日に計画することも検討してもらえれば」と感想。給水訓練に初めて参加した同クリニックの亀山裕一事務局長は「給水ボランティアの活動を知る機会になったし今後も協力していきたい」と話した。

訓練の後に、能登半島地震で応急給水活動を行った市上水道課職員が、支援地域の水道施設の被害や復旧状況、活動内容などを写真を交えて報告した。

市上下水道総務課の菊池靖明課長は「災害時に備えた訓練で熱心に取り組んでもらった。参加者からの意見も取り入れながらスムーズに活動できるようにしていきたい」と話した。

同給水ボランティアは東日本大震災後に発足。災害で給水が困難になった時に、市上下水道部から指定された拠点給水施設に参集し、施設敷地内での市民の案内・誘導、応急給水活動の補助などを行う。現在は14人が登録。市では災害発生に備えて登録者を増やしていきたい考え。



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