《衆院選2024》茨城県内自民2減 3議席 7区中村氏 立民青山氏初勝利
茨城県内7小選挙区は、無所属を含む野党系候補が1、5、6、7区の計4選挙区で自民前職を破って当選した。6区では立民前職の青山大人氏が選挙区初勝利を果たし、7区では無所属新人の中村勇太氏が激しい競り合いを制した。自民は派閥裏金事件をはじめとした「政治とカネ」を巡る逆風が影響。2021年の前回選から2議席減らし、3議席となった。
県内投票率は52・45%。前回を0・09ポイント下回り、2012年以降、5回連続で60%を下回った。
1区は、無所属前職の福島伸享氏が序盤から先行する戦いを続け、自民前職の田所嘉徳氏を退けた。前回に続く選挙区勝利で、4回目の当選を決めた。
2区は、自民前職で前衆院議長の額賀福志郎氏が、維新新人の今村敏昭氏ら3人を突き放し、14回目の当選を果たした。
3区は、自民前職の葉梨康弘氏が立民新人の梶岡博樹氏との接戦を制した。4人の非自民候補が乱立する中、7回目の当選を勝ち取った。
4区は、自民前職で元党幹事長代行の梶山弘志氏が盤石の戦いで、維新新人の武藤博光氏ら2人を寄せ付けず、9選を決めた。
5区は、国民前職の浅野哲氏がリードを続け、自民前職の石川昭政氏の激しい追い上げをかわした。前回に続く選挙区で勝ち上がり、3回目の当選。
6区は、立民前職の青山大人氏が、自民前職の国光文乃氏と競り合いの末、初めて選挙区での勝利を果たし、3回目の当選を決めた。
7区は、無所属新人の中村勇太氏が、自民前職の永岡桂子氏との争いを制した。父の中村喜四郎前議員の後援会組織を引き継ぎ、初当選した。
比例代表北関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉、定数19)は、28日午前2時50分現在、自民7▽立民5▽公明3▽維新1▽共産1▽国民1▽れいわ1-の19議席が確実となった。茨城県関係では、小選挙区で敗れた候補者のうち、1区の田所氏と6区の国光氏、7区の永岡氏が復活当選した。3区の梶岡氏と5区の石川氏は復活がかなわなかった。
■県内小選挙区開票結果
【1区】(選管最終)
当 94,243 福島 伸享 54 無前
比 76,960 田所 嘉徳 70 自前
23,619 武藤 優子 60 維新
14,565 高橋誠一郎 29 共新
【2区】(選管最終)
当 80,875 額賀福志郎 80 自前
24,577 今村 敏昭 67 維新
17,613 川井 宏子 59 共新
13,902 大高 伸一 57 無新
【3区】(選管最終)
当 83,667 葉梨 康弘 65 自前
63,273 梶岡 博樹 47 立新
23,741 橋口 奈保 47 維新
14,783 加川 裕美 60 れ新
13,235 大内久美子 75 共新
【4区】(選管最終)
当 91,019 梶山 弘志 69 自前
25,263 武藤 博光 62 維新
16,927 吉田 翔 27 共新
【5区】(選管最終)
当 64,351 浅野 哲 42 国前
46,717 石川 昭政 52 自前
8,781 千葉 達夫 42 共新
【6区】(選管最終)
当 120,434 青山 大人 45 立前
比 107,305 国光 文乃 45 自前
16,586 間宮美知子 77 共新
【7区】(選管最終)
当 87,187 中村 勇太 38 無新
比 77,224 永岡 桂子 70 自前
〈表の見方〉得票数、候補者の氏名、満年齢、所属政党、前・新・元の順。得票数の前の当は当選、比は比例代表での復活当選。政党の略称は、自=自民、立=立憲民主、維=日本維新の会、共=共産、国=国民民主、れ=れいわ新選組、無=無所属(敬称略)
■県内選挙区
当選党派別 自3 立1 国1 無2 維0 共0 れ0