五十嵐氏が3選 新人との一騎打ち制す 茨城・つくば市長選
茨城県つくば市長選は27日、市内76カ所で投票が行われ、28日未明まで続いた開票作業の結果、無所属で現職の五十嵐立青氏(46)が、無所属で新人の星田弘司氏(50)=自民推薦=を破り、3選を決めた。人口増による県立高校の定員不足や市周辺部の活性化策などが課題となる中、市政継続を訴えた五十嵐氏に今後4年間のかじ取りが託された。
同市上横場の選挙事務所には27日午後11時ごろから支援者らが集まり始め、吉報を待った。午前3時ごろ「当選確実」が伝わると、「おめでとう」と拍手が沸き起こった。
祝勝会で、五十嵐氏は「大変厳しい選挙戦だったが、後援会の活動のおかけで自分の思いを伝えることができた。3期目も全力で仕事に取り組み、誰一人取り残さない市政を前に進めていく」と喜びを語った。
祝勝会には、五十嵐氏の高校時代の同級生で、衆院選茨城6区で勝利した立民前職、青山大人氏(45)も祝福に駆け付けた。
五十嵐氏は後援会組織をフル回転。市商工会など約25の団体から推薦を受け、支持基盤を固めた。同日選となった市議候補のうち、現職と新人の計13人が五十嵐氏の支援に回った。
街頭演説では、企業立地数や雇用者数、税収が増えた2期8年の実績を示し、3期目へ向けて環境対策などをアピール。新住民が多く暮らす旧谷田部、桜地区を中心に支持を広げた。
星田氏は、企業誘致やふるさと納税による税収増などを公約に掲げ、現職の批判票の取り込みを狙ったが、及ばなかった。
当日有権者は19万7088人。投票率は60.97%で過去最低だった前回の51.60%を上回った。
【五十嵐立青(いがらし・たつお)氏の略歴】
市長当選3回。つくば観光コンベンション協会長元市議当選2回。筑波大大学院修了。梅園
▽つくば市長選開票結果
当 61604五十嵐立青 無現
54580星田 弘司 無新
(選管最終)