ニセ電話「かけ子」か 神栖の男ら12人再逮捕 カンボジア拠点に400万円詐取容疑 茨城県警など合同捜査本部
カンボジアを拠点に日本人12人が関与したとされるニセ電話詐欺事件で、茨城、宮城、富山、奈良県警の合同捜査本部は28日、別の同種事件に関与したとして、詐欺の疑いで、18~45歳の日本人の男12人=いずれも別の詐欺容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕した。いずれもニセ電話詐欺事件の「かけ子」とみられる。捜査本部は12人の認否を明らかにしていない。
再逮捕されたのは、自称茨城県神栖市の配管工、男(43)をはじめ、いずれも自称大阪府大阪市や、神奈川県相模原市などに住む18~45歳の12人。
再逮捕容疑は7月23日から同31日までの間、何者かと共謀し、徳島県徳島市、無職、女性(88)に、NTT職員や警察官、検察官をかたり「携帯電話が悪用されている」「資金調査する必要がある」などとうその電話をかけ、計3回にわたり徳島県内の金融機関のATMで現金を振り込ませ、計400万円をだまし取った疑い。
捜査本部によると、12人は交流サイト(SNS)で高額報酬をうたうサイトで応募したり、知人に誘われたりしてカンボジアへ渡航。ニセ電話詐欺の「かけ子」をしていたとみられる。
捜査本部は7日、富山県内の40代女性から160万円をだまし取ったとして、詐欺容疑でカンボジアから移送した12人を逮捕していた。