つくば市の開票終了、翌朝9時 トリプル選、延々と13時間 茨城
衆院選と市長選・市議選の「トリプル選」が行われた茨城県つくば市の開票作業が、開始から終了まで約13時間を要する異例の長時間となった。27日午後8時半に始まった開票が終了したのは翌28日午前9時40分過ぎ。市選管は有権者の多さに加え、投票用紙の自動読み取り機の不足などが原因と分析。「今後、問題点を話し合う」としている。
同市は27日、衆院選の小選挙区と比例代表、最高裁裁判官の国民審査、市長選、市議選の計五つの投票が行われた。
開票作業は同日午後8時半にスタート。衆院選を優先して開票し、市選管は市長選の大勢判明を同日深夜、市議選は28日未明と見込んでいた。だが、市長選の1回目の中間発表は同日午前4時にずれ込み、開票率は10.82%にとどまった。この時点で市議選の開票率は0%。結局、市長選の開票終了は同6時5分、市議選の選管確定はさらに遅い同9時41分だった。
トリプル選を巡り、市は投票箱を近隣自治体から借りたり、新たに購入したりするなど対応に追われた。市選管によると、当初は自動読み取り機も他市から借りる予定だったが、衆院選が急きょ決まったことから、借りられなくなった。投票率が軒並み60%を超え、疑問票の審査に時間がかかったことなども影響し、市選管は「対応が複雑になった」としている。