警察官かたるニセ電話詐欺 守谷の男性、1億2514万円被害 茨城
茨城県警は29日、茨城県守谷市、無職、男性(66)が岡山県警察官を名乗る男らに現金1億2514万円をだまし取られたと発表した。茨城県警はニセ電話詐欺事件として調べている。「オレオレ詐欺」型の被害では県内最高額という。
県警組織犯罪対策1課によると、電話会社職員を名乗る男から7月、男性の携帯電話に「あなた名義の携帯電話から不正メールが送られている」と電話があった。
その後、警察官を名乗る男からインターネット電話「スカイプ」を通して「あなたは詐欺事件の容疑者」などと言われ、供述調書のような書類を画面上で見せられた。続いて電話口に出た検察官を名乗る男からは「優先調査があり、指示通りにすれば勾留を免れるかもしれない」と伝えられたため、男性は7~8月、17回にわたり指定口座に現金を振り込んだ。男らと連絡が取れなくなったため、同22日に110番通報して被害が分かった。
県警ニセ電話詐欺対策室によると、ニセ電話詐欺全体の認知件数は、9月末現在で前年同期比28件減の148件となっているが、被害額は同8975万円増の4億6414万円に上っている。