茨城県警は29日、同県境町、自営業、女性(67)が警察官を名乗る男らに現金2853万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。

県警組織犯罪対策1課によると、女性方の固定電話に17日、音声ガイダンスで「通信機器を停止する処置を執る」と連絡があり、総務省職員を名乗る男から「あなた名義で携帯電話が不正契約され詐欺に利用されている」と伝えられた。

女性は、電話を替わった上野警察署の警察官を名乗る男らから「容疑者として捜査している」「口座にある紙幣番号を調査し、被害金でないと確認できればお金を戻す」などと言われたため、21～25日に5回にわたり指定口座に現金を振り込み、だまし取られた。