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【更新】土浦全国花火競技大会、異例の直前中止 台風21号の影響 市、安全確保困難と判断 予備日も警備員不足や増水懸念 茨城

2023年の土浦全国花火競技大会(資料写真)
2023年の土浦全国花火競技大会(資料写真)


茨城県土浦市は1日、明日2日に予定していた「第93回土浦全国花火競技大会」を中止すると発表した。台風21号の影響による雨や、雲の高さが低いとする予報を考慮し、安全に花火を鑑賞する環境が確保できないと判断した。3日と9日の予備日は、警備関連に必要な人出が確保できないとして断念した。

市花火のまち推進室によると、大会は1925年から始まった。大会中止が事前に決まったのは、第2次世界大戦や昭和天皇の容体悪化、最近では新型コロナ禍による2020、21年のみ。大会直前での中止は異例という。

毎年約60万人が訪れ、大曲(秋田県)、長岡(新潟県)と並ぶ「日本三大花火大会」とされる。全国の花火師が技を競い、今年は19都道県56業者がエントリー。多数の花火を連発するスターマインや、直径300メートルの大輪となる10号玉、文字やキャラクターを描く創造花火が披露される予定だった。

2日は、雲の高度が300メートル以下となる悪天候が予想され、10号玉やスターマインの安全な打ち上げや、雲に隠れて良好な観覧環境が確保できないと判断し、中止を決めた。

予備日とした3日は、雨で会場付近の川の増水が懸念されるほか、3、9の両日は「駐車場や会場などで雑踏警備や交通誘導に当たる警備員約470人が不足し、安全な運営が難しい」と市は説明している。

有料観覧エリアの人数は約3万6000人。実行委は中止を受け、有料観覧席のチケット代を返金する。

安藤真理子市長は「安全な大会開催を最優先に考え、苦渋の決断となった。開催を心待ちにしていた皆さま、開催に向けて協力いただいた関係者に心よりおわび申し上げます」とコメントした。



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