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女性の体の悩み 無料相談 筑波大学園祭で医師 生理や更年期、性的同意も 茨城・つくば

生理や更年期障害など女性の悩みに無料で応じた「ふらっと、さんふじんか」のブース=つくば市の筑波大
生理や更年期障害など女性の悩みに無料で応じた「ふらっと、さんふじんか」のブース=つくば市の筑波大


女性の体の悩みについて女性医師が無料で話を聞く相談所が3、4日の2日間、茨城県つくば市の筑波大で開かれた学園祭「雙峰祭(そうほうさい)」に設置された。同大付属病院(同市)の産婦人科医師が企画。生理痛や更年期障害などに悩む女性の質問に答えたほか、子宮頸(けい)がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの重要性などを訴えた。

相談所「ふらっと、さんふじんか」は、女性の体に関する正しい知識や情報を提供し、受診への不安の軽減につなげようと、医師の天神林友梨さん(40)と西田恵子さん(39)が企画した。同僚の医師や医学生の協力を得て、昨年の雙峰祭で初めてブースを出展した。

天神林さんは「女性の患者にとって、産婦人科を訪れるのはハードルが高い。企画を通じ、産婦人科を身近に感じてもらえれば」と狙いを話す。

前回の出展では、生理痛がつらい時の受診の仕方や、正しい避妊方法、HPVワクチンなどについてポスターで解説。主に若い世代をターゲットに啓発活動をした。西田さんは「生理痛は個人差があるため、他人に相談しづらい面があるが、正しい知識を持つことが重要」と指摘する。

今回は昨年の内容に加え、更年期障害や互いの気持ちを確認し合う「性的同意」など男性が向き合うテーマも取り上げ、内容を拡大。医学生を含む総勢23人のスタッフが中学生や高校生、母親らの相談に応じた。

子宮頸がんについては国内で年間約1万人が発症し、約3千人が命を落とす現状を紹介し、ワクチンの接種検討を呼びかけた。

足を運んだ市内の中学3年の女子生徒(15)は「生理のことなどを気軽に相談できて良かった」と話した。



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