雨情の世界 人形で表現 北茨城
茨城県北茨城市出身の作詞家・野口雨情の童謡をテーマとする人形の展示が、同市磯原町磯原の市歴史民俗資料館で開かれている。同県牛久市を拠点に活動する「ちりめん細工花工房」が制作した。「シャボン玉」や「兎のダンス」「赤い靴」など7曲の世界を愛らしく表現している。展示は12月8日まで。
雨情の童謡を懐かしんだり、子どもたちが知る機会にしたりしてほしいと制作。今回、雨情の縁から同館でも展示した。作品は会員40人で作り上げた。人形には古布ちりめんを使っている。童謡に合うかわいらしさや、作詞された時代が分かるよう意識したという。
同団体を主宰する上村紀代子さんは「見た人に雨情の詩をしっかり鑑賞して懐かしんでもらい、優しい気持ちになってほしい。童謡や童歌を大切に残すため、これからも題材にしたい」と話した。