SC内に子どもの遊び場 笠間市、公民連携で整備 茨城
イオン笠間店が運営する茨城県笠間市赤坂の笠間ショッピングセンター(SC)ポレポレシティに、6歳までの子どもの屋内遊び場として「ムトトのもり」が3日オープンした。市の子育て支援策の一環で、同SCに権利を持つイオン、笠間商業開発と3月に締結した包括連携協定の取り組みとして公民連携で整備した。
「ムトト」はスワヒリ語で「赤ちゃん、こども」を意味する言葉。ムトトのもりのスペースは約99平方メートル。人工芝の床に栗のデザインの滑り台やジャングルジムなどの遊具を配置した。市民からの寄贈絵本でつくった「絵本スペース」もある。施設整備には、市が3000万円の費用を投じた。
同日は、同SC内でオープニングセレモニーがあり、絵本の読み聞かせや、イオンリテール執行役員も兼ねる笠間商業開発の簑原邦明社長、イオン笠間店の大内順店長、笠間市を代表して近藤慶一副市長、同市議会を代表し、教育福祉委員長の坂本奈央子議員が出席し、あいさつした。
絵本コーナーに置く図書は、同市立図書館の呼びかけで、市民から家に眠った絵本の寄贈を呼びかけ、417冊が集まった。セレモニーの中では、同図書館の小谷佐智子館長から簑原社長に目録が手渡された。
セレモニーが終わると、早速、ムトトのもりの利用が始まった。市内の友部地区から生後8カ月の長男晟太ちゃんを連れてきた村上昌駿さん(29)、果歩さん(29)夫妻は「屋内で遊べる施設が少なかったので、近くにできたのはうれしい」と話した。