着物で街歩き楽しむ 結城で催し 結城紬、歴史体感も 茨城
ユネスコ無形文化遺産に登録されている「結城紬(つむぎ)」の産地、茨城県結城市で9日、着物で街歩きを楽しむイベント「きものday結城」が始まった。県内外から訪れた着物姿の参加者は、蔵造りの伝統的な街並みを散策した。10日まで。
同イベントは市観光協会主催。結城紬や和装文化をPRしようと始まり、今年で16回目を迎えた。結城紬の生産問屋や見世蔵、寺社などが集中する北部市街地を中心に開催している。
初日は結城紬の反物が当たる抽選会や職人による機織りの実演、作品展などが開かれ、訪れた人に結城紬の魅力や歴史をアピール。藍や紺色、花柄、格子柄などの結城紬を羽織や帯と合わせて着こなした人たちが行き交い、市街地を華やかに彩った。
東京都の主婦、後藤久美子さん(45)は家族4人そろって着物姿で参加した。「毎年来ている。皆さんがいつも温かく迎えてくれて第二の古里のよう」と笑顔。同市との縁で、長男は悠希さん(8)、次男は紬希さん(4)と名付けたという。「子どもたちも結城市が好き」と話していた。