首相指名選挙 茨城県関係議員 与野党伯仲に緊張感 衆院30年ぶり決選投票
石破茂氏が衆院で30年ぶりの決選投票で首相に指名された。首相指名選挙で、茨城県関係議員のうち自民5人は石破氏に投じた。額賀福志郎氏(茨城2区)は議長のため投票先を明かさなかった。立民の青山大人氏(同6区)と無所属の中村勇太氏(同7区)はいずれも野田佳彦氏、国民の浅野哲氏(同5区)は玉木雄一郎氏に投票した。衆院会派「有志の会」の福島伸享氏(同1区)は1回目は同派代表の吉良州司氏、決選投票は野田氏に投じた。
自民の梶山弘志氏(同4区)は「(首相指名選挙の)数字を見れば分かるように国会運営は大変厳しい状況になる。その中でもしっかり連携していく」と険しい表情で話した。同党の永岡桂子氏(比例北関東)は「石破総理の地方創生や経済対策への期待の声が多い。総理自身が信じたことを前面に出してほしい」と語った。
野田氏が決選投票で敗れたものの与野党が伯仲する状況を受け、青山氏は「党の意見を反映させられるという責任を自覚したい」と気を引き締めた。
浅野氏は党の方針に沿って玉木氏に投じた一方、週刊誌報道について「党の代表が疑義を持たれたことは党として反省し、コンプライアンス、ガバナンスを強化すべき」と指摘した。
福島氏は「首班を選ぶ際に無効票を投じるのはあり得ない。与野党対決の中、野党である以上は野田氏に投じた」と説明。中村氏は「今回の選挙で立民の県連に友情支援をいただいたので借りをお返ししたい。ただ、これから先はウイングを広く取りたいと思っている」と述べた。