茨城・守谷市長選 現新3氏 まちづくり巡り論戦 市議補選は4氏
茨城県守谷市長選は10日告示され、新人で前市議の渡辺秀一氏(52)、新人で前市議の梶岡香織氏(42)、3選を目指す現職の松丸修久氏(70)=自民、公明推薦=がいずれも無所属で立候補を届け出た。まちづくり戦略などを巡って論戦が交わされる。
渡辺氏は正午、守谷駅西口前で第一声。同じ会派だった市議のほか約200人が駆け付けた。市議4期の実績を強調し、循環バスなど公共交通整備や駅前の複合施設建設などを掲げ「市民が安心安全で豊かに暮らせるようにしたい。新たに守谷に住んでもらえる環境をつくりたい」と訴えた。
梶岡氏は午前、同市松ケ丘の大型商業施設前で出発式を行い、近隣の議員ら約100人が出席した。市による旧結婚式場購入を挙げ「税金が正しく使われているのか」と批判。生活者に寄り添った市政運営を掲げ、「民間企業の経験と女性管理職の実績を生かしたい」と主張した。
松丸氏は午前、同市松ケ丘の駐車場で出陣式。大井川和彦知事や葉梨康弘衆院議員、首長ら約800人を前に、つくばエクスプレス(TX)東京駅延伸構想を強調。「守谷発羽田空港行きか秋葉原止まりでいいのか、事業の起点を今後1、2年のうちに決定しなくてはいけない」と訴えた。
市議補選(欠員2)も同日告示され、いずれも新人で共産1人、無所属3人の計4人が立候補を届け出た。
投票は17日午前7時から午後8時まで市内21カ所で行われ、同9時から百合ケ丘の市立黒内小学校体育館で開票される。有権者は5万7281人(9日現在)。
■守谷市長選立候補者(届け出順)
渡辺秀一(わたなべひでかず) 52 無 新
【略歴】ブリッヂ代表取締役、渡辺商店代表取締役[元]市議当選4回、守谷ライオンズクラブ会長。明治大専門職大学院修了。本町
【公約】守谷駅を中心とした循環バス整備、守谷駅前の複合施設建設、小中一貫校新設、2世帯住宅建設補助
梶岡香織(かじおかかおり) 42 無 新
【略歴】JOBHOPE執行役員[元]市議当選1回、常陽銀行支店長代理。東京女子大卒。松並青葉
【公約】自動運転バス導入、給食費と子ども医療費の無償化、守谷駅前開発の推進、子育て世代住宅購入支援
松丸修久(まつまるのぶひさ) 70 無 現(2)
【略歴】市長、県市長会副会長[元]市議当選5回(旧守谷町議含む)、市議会議長、衆院議員秘書。同志社大卒。野木崎 [公]
【公約】つくばエクスプレス東京駅延伸、スマートICの早期開通、新守谷駅周辺の土地区画整理事業の推進
年齢は投票日現在。()内数字は当選回数。略歴は、現職、元経歴、学歴、現住所。末尾の[]内は推薦・支持政党
■守谷市議補選立候補者(欠員2、届け出順)
沖本佳人 70 会社役員 共新
上床真澄 64 塾経営兼講師 無新
永盛いずみ 48 主婦 無新
実好敏正 41 自営業 無新