女性消防士へのハラスメント認める ひたちなか・東海消防が陳謝 同僚の男性消防士、年内にも処分 性被害は「答えられない」 茨城
茨城県ひたちなか市のひたちなか・東海広域事務組合消防本部に所属する20代女性消防士が、同僚の20代男性消防士に性被害を受けたと訴えている問題で、同本部は12日、県庁で会見を開き、ハラスメント行為があったことを認めた。ただ、性被害かどうかについては「調査中で答えられない」とした。
会見で高木健消防長は「消防に対する期待と信頼を失墜させる行為であり、深く反省し、おわびを申し上げる」とと陳謝した。
同本部によると、7月23日に女性からハラスメント被害の相談があり、8月8日にハラスメント相談申出書が本部に提出された。同様の相談はその他の複数の職員からもあり、それぞれが県警ひたちなか署に被害届を出した。その後、本部は市が派遣した保健師による被害者のメンタルケアを行ったり、対応委員会を立ち上げたりした。
対応委がハラスメントを正式に認定すれば、年内に男性消防士に対する処分が決まる予定。同署は捜査に支障があるとして、被害の内容や人数を明かしていない。
本部は被害発覚後、女性が少なくとも上司2人から、からかいの言葉をかけられたり、「組織として協力できない」などと言われたりしたことを確認している。今後、相談申出書に加筆してハラスメントとして上司を追及するか、女性と相談するとした。
高木消防長は「組織内における監督責任が十分に果たせなかったことに加え、職員のハラスメントに対する認識の甘さから発生した」と説明した。今後、研修を充実させるなどの対策を検討しているという。
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