夕日吸い込む紫峰 県庁舎重なる 茨城・ひたちなか
茨城県ひたちなか市で12日、県庁と約30キロ離れた筑波山の背後に夕日が沈む幻想的な光景が見られた。太陽が空をあかね色に染め、県庁舎奥にそびえる紫峰に吸い込まれるように姿を消した。
年に2回、11月と1月の天候に恵まれた日に見られる。午後4時20分過ぎ、太陽が山頂に重なると、稜線(りょうせん)がくっきりと浮かび上がり、高さ116メートルの県庁舎のシルエットがひときわ濃くなった。
通りかかった男性(50)は「太陽の色合いや沈む場所の変化に季節を感じる」と話し、数分間のドラマに見入った。