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二宮尊徳の功績伝える 16日、桜川でサミット 児童が寸劇、スライド発表 茨城

二宮尊徳の寸劇を練習する児童ら=桜川市羽田
二宮尊徳の寸劇を練習する児童ら=桜川市羽田


江戸時代の農政家、二宮尊徳(1787~1856年)を顕彰する「全国報徳サミット」が16日、茨城県桜川市で開催される。尊徳にゆかりのある17市町村で行われるイベントで、同市での開催は2011年以来で、2回目。今回は児童生徒らが学習の成果を発表する。市立大国小(同市大国玉、石堀健二校長)の児童らは、尊徳が地域に残した功績を伝えようと、スライド発表と寸劇を企画。本番に向け、練習に励んでいる。

イベントは実行委員会が主催。同市羽田の大和ふれあいセンターシトラスがメイン会場となる。29回目となる今回は「時代を超えて息づく 報徳仕法によるまちづくり」をテーマに、市内5中学校・義務教育学校の合同チームと、大国小の児童がそれぞれ学習成果を発表する。また、平塚市博物館(神奈川県)の早田旅人学芸員が基調講演する。

尊徳は、天保年間に青木村(現桜川市)を流れる桜川にあった青木堰(ぜき)の再建を指導し、前後して周辺地域で農業指導に当たった。同市では毎年、全小学4年生がその功績を授業で学んでいる。大国小では再建された青木堰の部材の一部とされるものが校内で保存されるなど、尊徳との縁が深い。昨年度の授業で尊徳について学んだ5年生18人が学習の成果を披露する。

5年生は昨年度、青木堰や二宮尊徳資料館(栃木県真岡市)を見学。尊徳の生涯について学んだことを寸劇に活かす。家族が寝静まってから読書に励んだ少年期の努力や、荒廃した農村を立て直すまでのエピソードを脚本に盛り込んだ。

スライド発表では、青木堰の歴史や現在の写真などに加え、尊徳の教えを生かし、児童が実践していることなどを紹介する。寸劇で尊徳役を演じる増渕萌さん(11)は「尊徳が桜川市にしてきたことを最大限に伝えたい」と意気込んだ。



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