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「中学で目標決めて」 元プロ野球投手、井川慶さんがトークショー 高校時代や米大リーグ挑戦など振り返る 茨城・常陸大宮

高校生活を振り返る井川慶さん=常陸大宮市石沢の大宮二中
高校生活を振り返る井川慶さん=常陸大宮市石沢の大宮二中


茨城県常陸大宮市石沢の市立大宮二中(関典由校長)で、元プロ野球選手で、投手として活躍した井川慶さん(同県大洗町出身)を招いたトークショーが開かれた。「夢と目標の実現に向けた戦いの足跡」と題し、全校生徒172人を前に井川さんは、県立水戸商業高時代や阪神タイガースで主戦としてリーグ優勝に貢献した頃、米大リーグへの挑戦などを振り返った。

トークショーは6日、生徒の質問に答える形式で行われ、プロの練習メニューについて「最低限のもので、そこからは自分で考えてやるのがプロ。そこで差が出る」と強調。監督の教えに対しては「自分というものを持っていないと勝ち残れない」と述べた。

また、苦しかったのは「アメリカに行って結果が出なかったこと。日本に戻り、オリックスで自分の力の衰えが分かった時は、苦しかったというより寂しかった」と振り返った。

最後に中学生へ「目標に向かって、焦らずゆっくりやれば良い。中学時代には目標を見つけて、決めてもらえればいい」とメッセージを送った。

野球部副主将だった3年生の花塚匠さん(15)は「力を入れ過ぎずに、好きなことを追い求めればよい、との言葉が印象に残った。自分もそうしていきたいと思った」と話した。

講演後には、グラウンドで野球部員への指導も行った。投手2人に対して井川さんは、投球フォームや球筋をじっくり観察した後、球の握りや踏み出す歩幅、体の開き具合などについて細かくアドバイスした。

同校の佐竹高幸教諭(44)が井川さんの高校時代の後輩だった縁で実現した。



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