道の駅の将来像探る 関東の首長ら意見交換 茨城・下妻
第12回全国「道の駅」シンポジウムが14日、茨城県下妻市本城町の市立総合体育館で開かれ、市は「道の駅しもつま」のリニューアルに向け「まちぐるみの戦略的な取り組み」の重要性を確認した。制度創設から30年が経過しており、改修に迫られる施設は今後増えていく見通しとなっている。
菊池博下妻市長のほか、古口達也栃木県茂木町長、石井裕千葉県南房総市長、政策研究大学院大学の徳山日出男客員教授、国土交通省の小山健一評価室長が登壇した。
道の駅もてぎについて、古口町長は「1986年の水害後に河川改修があり土地が生まれ、道の駅を造ることになった」と成り立ちを紹介。「グルメグランプリを取った『ゆず塩ラーメン』はメディアで注目を集め、月間4千杯売れるようになった」と述べた。
石井市長は「南房総には道の駅が8カ所ある。合併前の自治体がそれぞれ整備しており、設置目的がそれぞれ異なる。5カ所で改修に着手しており、地域全体を巻き込み、市民と一体となりブラッシュアップしていく」と話した。
菊池市長は道の駅しもつまの開業25年経過に触れ、平日は地域住民、土日は観光客の利用が中心と説明。「ビッグデータを活用して、仮説と検証を繰り返しリニューアルしたい」とし、「地元商品を道の駅で展示・販売し、街中へ人の流れをつくりたい」と将来像を展望した。