20代男性がレプトスピラ症感染 茨城県内で5年ぶり確認
茨城県は15日、県内の20代男性が、重症化の恐れがある感染症「レプトスピラ症」と確認されたと発表した。男性は腎不全などで10月16日に入院したが、既に回復、退院している。県内での確認は5年ぶり。渡航先のタイで感染したとみられる。
県感染症対策室によると、男性はタイから9月下旬に帰国。10月11日に発熱などがあり、同15日に県内の医療機関を受診。急性腎障害や血尿などが確認され、別の医療機関に同16~21日の6日間、入院した。同医療機関は11月13日、国立感染症研究所での検査結果を踏まえ、県内保健所に同感染症の発生を届け出た。
レプトスピラ症はや腎障害などを起こすこともある感染症。熱帯や亜熱帯の国・地域で報告が多く、保菌動物の尿や汚染された水などから感染する一方、人から人への感染はまれとされる。2003年に保健所への届け出が必要となって以降、県内での確認は6例目。