茨城・古河市長選立候補者の横顔
茨城県古河市長選が17日告示され、いずれも無所属で、元職でスーパー運営会社顧問の菅谷憲一郎氏(72)、新人で元県議の森田悦男氏(74)、3選を目指す現職の針谷力氏(63)の3人が立候補した。3人の横顔を紹介する。
■菅谷憲一郎(すがやけんいちろう)氏(72) スーパー運営会社顧問 無元 「新公会堂」計画反対
「古河市を変えなければならない。変えるためには、まず『文化センター(仮称・市新公会堂)』を造らせてはいけない」
市が検討を進める新しい文化施設の建設計画に反対する。3月に閉鎖された旧古河・総和地区の老人福祉センターのような、高齢者や地域の憩いの場となる「身近な施設の充実が先だ」として、今のようにそうした施設を次々と廃止・解体するのではなく、更新・改修が先決だと主張する。
若い世代を呼び込み街の活性化を図るため、20歳までの医療費の無料化や、給食費の無償化継続といった子育て支援や教育環境の充実にも意欲的だ。そのためにも、市新公会堂のような支出を抑え、ふるさと納税の寄付金など「(市の)収入を増やして(市民の)生活を豊かにしていく」。
旧総和町長、県議を経て2012年の市長選で初当選。今回はもともと「若い方の時代だろう」と考えて出馬するつもりはなかったが、周囲に強く推される形で立候補を決めた。座右の銘は「一生懸命」。趣味は読書とパラグライダー。妻と妹との3人暮らし。葛生。
■森田悦男(もりたえつお)氏(74) 元県議 無新 挑戦する市に変える
「ふるさと納税はもっと増やせる。その財源を活用し進められる施策は多くある」。市が持つポテンシャルを示し「新しいことに挑戦する。挑戦する古河市に変える」と力を込める。
「市政が停滞している」との声を受け、県議の任期途中で出馬を決意した。「古河の将来を考え、今、動かなければならない」と話す。
7期県議を務める中、議長も歴任した。「県や国との確かなパイプがある。行動力と政策力、地域を思う気持ちは誰にも負けない」と自負する。
小学生の頃から政治や社会問題に関心を持っていたという。高校時代、生徒代表として学校と交渉した体験が議論の大切さを知った原点と振り返る。「政治家も市民の意見や要望を聞き、それを実行していく。まさに同じ」
珠算塾を経営し、日本珠算連盟理事長も務めた。石破茂首相とは頻繁に意見交換する仲という。
趣味はカラオケ。読書も好きで、長塚節の「土」は、慢心を戒めるためよく読み返しているという。妻、長男夫婦、孫2人の6人で暮らす。仁連。
■針谷力(はりやちから)氏(63) 市長 無現 さらなる経済振興へ
「これまで自分が手がけてきた案件、特に地域未来投資促進法を使った開発行為については、きちんとした方向性を付けたい」と現在進行する事業を挙げ、市政の継続を訴える。
市は大堤地区などにおいて未来産業用地開発事業を進めている。特に東山田・谷貝地区では既に4社の進出が決定。「来年度には造成など目に見えてくる」と市民にも事業の進捗(しんちょく)が実感できるようになると話す。
産業育成のほか「地方債は180億円削減できた」と財政健全化なども示し2期の実績を強調。「古河は農業、工業、商業のバランスがよく、さまざまな可能性がある。今進んでいるまちづくりは、いろいろな部分で波及効果を呼ぶ」とし、さらなる経済の振興を見据える。
祖父の弟が議員だったことから、幼い頃から政治が身近にあった。そして33歳の時に市議に初当選。「自然に」政治の世界に入ったという。
忙しい中、ユーチューブの「見る将棋」が息抜き。座右の銘は「意志あるところに道は開ける」。両親、妹、妻、1男1女の7人暮らし。松並。











